Super GTは、高性能な”GTカー”「Grand Touring(グランド・ツーリング)長距離を高速に移動できる高性能なグレード」をベースにしたレーシングカーで行われるレースです。GTレースは各国で行われていますが、日本を中心にアジアで開催されているSUPER GTはアジア圏のみならず欧米からも選手が来るほど、注目されている人気の高い国際シリーズ戦です。
Super GTは2つのクラスに分かれてレースを行う
Super GTでは、GT500とGT300というクラスが分かれながらも混走してレースを行います。
このSuper GTが始まった当初は、GT500は約500馬力、GT300は約300馬力と大まかに設定してfクラスを分けていましたが、今やGT500でも550〜600馬力以上出ていると言われており、現代のマシンのパワーが上がっていることが分かります。
GT500は使える車両も決まっており、国内自動車メーカー3社が提供した車両のみです。
GT500クラス
トヨタ GRスープラ
日産 Z
ホンダ CIVIC TYPE R-GT
ホンダは去年まではNSX-GTでしたが、2024年からは4ドアのシビックとなり、どうなるのか期待です。
GT500クラスの見どころは、市販スポーツカーをベースに、GT500向けに中身が全く違う特別なチューニングをされた車両の走りを観戦できる部分にあります。レース中の最高速度は時速300kmにも達することからも市販車と全く違うことがわかります。
2024年 スーパーGT GT500クラス チーム/ドライバー体制一覧
No | Team | Car Name | Driver | Tyre |
---|---|---|---|---|
3 | NISMO NDDP | TBN | 高星明誠/三宅淳詞 | BS |
8 | ARTA | #8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT | 野尻智紀/松下信治 | BS |
12 | TEAM IMPUL | TBN | 平峰一貴/ベルトラン・バゲット | BS |
14 | TGR TEAM ENEOS ROOKIE | ENEOS X PRIME GR Supra | 大嶋和也/福住仁嶺 | BS |
16 | ARTA | #16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT | 大津弘樹/佐藤蓮 | BS |
17 | Astemo REAL RACING | Astemo CIVIC TYPE R-GT | 塚越広大/太田格之進 | BS |
19 | TGR TEAM WedsSport BANDOH | WedsSport ADVAN GR Supra | 国本雄資/阪口晴南 | YH |
23 | NISMO | TBN | 千代勝正/ロニー・クインタレッリ | BS |
24 | KONDO RACING | TBN | 松田次生/名取鉄平 | YH |
36 | TGR TEAM au TOM’S | au TOM’S GR Supra | 坪井翔/山下健太 | BS |
37 | TGR TEAM Deloitte TOM’S | Deloitte TOM’S GR Supra | 笹原右京/ジュリアーノ・アレジ | BS |
38 | TGR TEAM KeePer CERUMO | KeePer CERUMO GR Supra | 石浦宏明/大湯都史樹 | BS |
39 | TGR TEAM SARD | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 関口雄飛/中山雄一 | BS |
64 | Modulo Nakajima Racing | Modulo CIVIC TYPE R-GT | 伊沢拓也/大草りき | DL |
100 | STANLEY TEAM KUNIMITSU | STANLEY CIVIC TYPE R-GT | 山本尚貴/牧野任祐 | BS |
GT500とGT300の見分け方
GT500とGT300を見分けるにはどうしたらいいの!?
車を知っている方ならば簡単に見分けられそうですが、混走している状態ではすぐに判断するのは難しいかも知れません。
そんな時は車両のライトを見れば一目瞭然です!
GT500クラスは白色のライト、GT300クラスは黄色のライトが点灯しています。
上の写真だと、前のGRスープラは白色のライトなのでGT500クラス
後ろのレクサスやポルシェは黄色のライトなのでGT300クラス
という風に見分けることができます!
他にゼッケンでも見分けることができ、GT500は白色でGT300は黄色になっています。
これでGT500とGT300の区別は安心ですね!
なぜGT500とGT300は混走しているの?
クラスが違うなら別々にやれば良くない?
そう思う方も多くいらっしゃると思います。
レースでは、予選があり1周のタイムが早いチームから前に並んでいきます。
そうなると、速いマシンを遅かったマシンが追いかけるという構図になりますよね?
こうなると何かアクシデントがない限り、順位が変わらず予選と決勝の順位が同じになることが予想されます。
そうなれば観ている人も出来レースのようであまり面白くないですよね。
そこで、GT500とGT300を一緒に走らせれば、GT500のマシンがGT300のマシンを抜く時に手間取る可能性があり、速いマシンが足止めされて後ろのマシンもバトルに参戦できるようになります。
GT500とGT300では、GT500の方が大体1周9〜10秒ほど速いので何周かに一回は鉢合わせることになり、障害物競争的な感じで観客もより楽しめるようになっています。
レースと言ったらピット作業も見どころの一つ
レースでは、予選の時によく現れるのですが、各マシンのタイムがほぼ同じラインで、1秒の差もないことがザラにあります。
そのため、レース中は一周ごとに何秒も差をつけることは難しいのです。
例えば、ライバルに一周ごとに0.5秒差をつけて20周で10秒の差をつけれたとします。
そこでピットに入ると、大体タイヤ交換や給油などの作業が行われます。
そこで少しでもミスをすれば10秒などすぐに失われてしまい、そこから縮めるのは至難の業です。
そのため、ピット作業の時間もレース全体に響き、チームごとにタイヤを無交換で走らせたり、燃費走行で給油の時間を短くすると言った戦略を立てています。
モータースポーツの最高峰であるF1では、タイヤ交換のみで給油がないため、給油の作業が見られるのは、Super GTのようなレースのみです。
給油スピードが各車両で違うらしく、よく入る車両で1秒間に3L、入りずらい車は1秒の2.2Lほどとなり、ガソリンスタンドの比にならないくらい早いですが、その時間も大事ということでしょう。
レースというのは、ドライバーだけでなく、メカニック、監督などチーム一丸となる競技だということがよく分かります。
2024年シーズンスケジュール
Round | 日程 | 開催サーキット | 県/国 |
---|---|---|---|
Round 1 | 4月13日(土)・14日(日) | 岡山国際サーキット | 岡山県 |
Round 2 | 5月3日(金・祝)・4日(土・祝) | 富士スピードウェイ | 静岡県 |
Round 3 | 6月1日(土)・2日(日) | 鈴鹿サーキット | 三重県 |
Round 4 | 8月3日(土)・4日(日) | 富士スピードウェイ | 静岡県 |
Round 5 | 8月31日(土)・9月1日(日) | 鈴鹿サーキット | 三重県 |
Round 6 | 9月21日(土)・22日(日・祝) | スポーツランドSUGO | 宮城県 |
Round 7 | 10月19日(土)・20日(日) | オートポリス | 大分県 |
Round 8 | 11月2日(土)・3日(日・祝) | モビリティリゾートもてぎ | 栃木県 |
2024年は岡山国際サーキットから始まり、モビリティリゾートもてぎの計8戦が行われます。
まとめ
2023シーズンはSuper GT公式Youtubeチャンネルでフルレースをみる事ができます!
これは他のレースにはあまりない大盤振る舞いで予習にピッタリなので是非ご覧ください!
これを機に是非レースの世界へ一歩踏み出しましょう!