気象庁は、8日午後宮崎県の日向灘でマグニチュード7.1の地震が発生したことを受けて、南海トラフ沿いで想定されている巨大地震が発生する可能性が高まっているかどうかの検討を開始すると発表しました。
yahooニュースより引用
現在、宮崎県の地震において、南海トラフ地震発生の可能性が高まっています。
今回は、南海トラフ地震臨時情報という初発表のものはどういう意味なのか?
これについて調査しました。
南海トラフ地震臨時情報とは?
気象庁は、南海トラフ巨大地震が発生する可能性が、ふだんと比べて高まったと評価された場合に
「南海トラフ地震臨時情報」を発表します。情報が出た際に自治体や住民などが取るべき対応について政府の中央防災会議は、2019年5月、国の防災計画に盛り込みました。
計画では臨時情報が発表されるケースを3つに分けて、それぞれの防災対応を示しています。
①M8.0以上(半割れ)
南海トラフの想定震源域の半分程度が先行してずれ動くなど、陸側のプレートと海側のプレートの境目でマグニチュード8.0以上の地震が発生し、残りの震源域で巨大地震が懸念されるケース。
半分がずれ動くことから「半割れ」とも言われている。
この場合、南海トラフ地震がくる可能性が高く、あらかじめ避難をすることが求められます。
このような事例は過去にもあるとされています。
昭和19年(1944)には「昭和東南海地震」が発生し、その2年後の昭和21年(1946)には西側の震源域で「昭和南海地震」が発生して甚大な被害が出ました。
このようにマグニチュード8クラスの地震(半割れ)が起きたあと、残りの震源域で巨大地震が発生した事例は過去にも報告されています。
②M7.0以上(一部割れ)
次に、プレートの境目で起きるマグニチュード7.0以上8.0未満の地震や、想定震源域周辺でマグニチュード7.0以上の地震が発生したケース。一部がずれ動くことから「一部割れ」とも言われている。
避難までは求めないが、可能性は高まっているという状況です。
2011年に東日本大震災をもたらした東北沖の巨大地震の2日前には同じ震源域でマグニチュード7.3の大地震が発生していることから警戒が必要でしょう。
③ゆっくりすべり(スロースリップ)
そして、プレートの境目がゆっくりとずれ動く「ゆっくりすべり(スロースリップ)」が
通常とは異なる場所などで観測されたケース
現時点では、可能性を見極めることが困難なため、日々の備えを訴えかけるようです。
今回の宮崎県の地震は?
今回の宮崎県の地震では、マグニチュード7.1ということから
②M7.0以上(一部割れ)
に当てはまるとされています。
備えあれば憂いなし
周辺、それ以外の住民の方もぜひ今一度、備えを見直していつでも逃げられるようにしましょう。